ハガレン越え(笑)「いずれ最強の錬金術師？」冒頭レビュー/感想

異世界勇者召喚に巻きこまれてしまい、元の世界にも帰れなくなったアラフォーリーマンのタクミは、女神ノルンからお詫びに手厚すぎるサポートを受けることに。地味な生産職を望したはずが、与えられた錬金術スキルは実はチート級の最強スキルで…？

原作：小狐丸
監督：葛谷直行
アニメーション制作：スタジオコメット

タクミ・イルマ（坂田将吾）
ソフィア・シルフィード（茅野愛衣）
マリア（東山奈央）
カエデ（土師亜文）

ジャンルはもはや親の顔より見慣れた異世界召喚ファンタジー。
主人公はアラフォーの男性で、他の人の召喚に巻き込まれ異世界にきてしまっただけだ。

最近の女神は、誤って召喚された人に対してかなり厳しい対応が多いが、そこは安心してほしい。
今回は非常に良心的な女神だ。
元の世界には返す方法がないから、せめて異世界で第２の人生を楽しんでほしいと、様々なスキルや女神の加護を授けてくれる。

１７歳くらいの若い身体と便利スキルをゲットして第２の人生がスタートする。
アラフォーの設定だったが、年齢相応の雰囲気はなく最初から１７歳くらいといわれても違和感のない主人公。

一人称が「ぼく」のアラフォーの方もなかなかレアだよね。育ちがいいのかな？

主人公は、魔術師、鍛冶師、錬金術師など色々なスキルを習得しかなりのスピードで成長していく。
その中でもメインとなっているのがタイトルにもある錬金術だ。

この世界の錬金術は理解が困難で、あまり普及していない。
錬金術は「分解」→「抽出」→「粉砕」→「合成」→「再構成」の５つの術で構成されるらしい。

「鋼の錬〇術師」よりも複雑な工程だ。
ちなみにハガレンは「理解」「分解」「再生」の３工程。

映像では材料が粘土みたいにウニョウニョ動いて、最終的に作りたいもの変形する。
抽出とか粉砕とか今どの辺なのかは見てもよくわからん。

錬金術を利用して戦闘する場面もある。
「分解」を使ってモンスターを体内から破壊して倒したりする場面もあった。
ハガレンの「傷の男（スカー）」みたいな。

主人公は自分の屋敷を快適にするために、現代の知識を基に様々なものを錬金術で作成していく。
その一つが便器だ。

錬金術と浄化魔法を掛け合わせて便器を作成する主人公。
自宅に訪れた町の大商人パペックがそれを見て、ぜひ１００個ほど作って納品してほしいと依頼してくる。

依頼を受けることになったが素材集めや作製などすべての作業を一人で行うには人手が足りない。
便器大量生産を達成するために労働力・護衛が必要だ。
気はすすまないが奴隷商人のもとへ人材を探しに向かう主人公。

家事全般をこなせる人間族のマリア、高い戦闘力を持っているが呪いのせいでステータス通りの能力を発揮できないエルフ族のソフィアと出会い、契約を結ぶ。

ソフィアにかかっている呪いを解除するために、浄化魔法のレベルを上げようとする主人公。
手っ取り早くレベルを上げるために、死なない程度の毒が付いたナイフでリストカットと治癒を繰り返していく。
はたから見たらヤベー奴だ。

浄化魔法のレベルが上がり、無事ソフィアの呪いを解くことに成功する。
美少女を２人もゲットし、便器大量生産で町の衛生環境改善にも貢献した主人公。
第２の人生は順風満帆だ。

問題がなさ過ぎるのが問題。
だいたいの出来事が主人公のスキルで解決できてしまうので問題が出てきてもすぐ解決する。
もうちょっと手こずってほしい。

これからパーティーを組んで冒険していく流れみたい。
一応、物語の巨悪っぽい奴らは出てくるが主人公と直接かかわるのはまだ先のようだ。

でも今後何が出てこようと便利スキルでノンストレス無双していくと思う。