SFファンタジー

サイバーパンクけものフレンズ「RINGING FATE」冒頭レビュー/感想

SF
引用元©bilibili/BeDream

あらすじ

心に強い執着を持つ人は、死の間際に、生と死の狭間にあるくうという世界へ導かれる。
その世界では、メカを操縦して戦う”運命のリング”と呼ばれるものがあり、優勝者には生き返るチャンスが与えられる。
無邪気な少女・かなめは崆に落ちるが、そこで偶然に最凶のヘルメット・サブローと出会い、二人で手を組み”運命のリング”で生き残る道を探り始める。

過去きおくがなきゃ、今までの人生の意味がない。
私は未来を取り戻すために闘うー」

引用元©bilibili/BeDream

スタッフ

原作・監督 Haolin
キャラクターデザイン HAKURO
音楽 林ゆうき、古橋勇紀、高木亮志
アニメーション制作 MOJO、元気蛙
アニメーション製作 bilibili

ポップでキュートなキャラとガチ設定

主な登場人物はまるで子供向け番組のような3頭身の愛らしいデザインのキャラクターたちだが、町並みはサイバーパンク。
人間だけでなく獣人のようなキャラから機械のようなキャラクターまで様々いる。
フルCGの映像で、さながらサイバーパンクけものフレンズといった印象だ。
見た目だけだけどね。

彼らが住んでいるのはくうという、死ぬ間際に強い未練を抱えた人間が導かれる生と死の狭間の世界。
エンジェルビーツみたいな世界だな。

ここではロボットを操縦したり、武器などを装備して戦う運命のリングという大会が開催されており、優勝することで生き返るチャンスが与えられる。
戦いにはかんという電子通貨のような貨幣が賭けられる。

乾はただのお金ではない、その本質は生前の記憶であり、戦いに勝利し乾を得ることで生前の記憶の一部を取り戻し、失うことで記憶を失ってしまう。
失う記憶は「嫌な記憶」から優先的に失っていくようだ。

戦いに勝ち続けて乾をたくさん手に入れ、生前の全ての記憶を手に入れることで生き返るチャンスが与えられる。
しかし、生き返ることを諦め普通に生活している人々もいる。

そんな世界に主人公の無邪気な少女・かなめは落ちてくる。
最初は混乱していたが天真爛漫でどんなことにも興味津々な様子。
偶然出会ったヘルメットのサブローと協力して運命のリングに出場し生き返ることを目標に行動し始める。

かわいいだけじゃない、信念のある少女

一見ただ前向きで無邪気な少女だが、彼女の中に強い信念が感じられる。

この世界に来てすぐ人に騙され裏切られることもあったが、落ち込むのはほんの一瞬だ。
すぐに気持ちを切り替えてこれからどうすればいいか考えて前向きに努力していく姿は自然と応援したくなった。
ひどい裏切りがあった後も決して人を疑わず持ち前の明るさで周囲を照らしていく。
そんな彼女に心を許す人?ケモノ?たちが少しずつ増えてくる。

バックボーンがあるのは主人公だけでなく、周りのキャラクターたちにも生前の未練がある。
例えば要に格闘技を教えてくれることになった大熊という人物は生前ボクサーだった。
運命のリングで戦っているせいという人物に執着しており、何度も戦いを挑んでいる。

二人とも戦闘スタイルはボクシングで生前に何かしらの関係があるのかもしれない。
なぜ彼らはこの世界に来たのか?どんな未練があったのか?
そういった背景も今後明らかになっていくのだろう。

洗練されたメカデザインとフルCGの映像美

この作品は全てフルCGで制作されている。
アニメ調なCGでキャラクターたちの日常の動きは少しギャグテイストで大げさな感じだ。私は好き。

戦闘シーンは金属同士がぶつかり合い火花散るド派手なアクションだ。
スタイリッシュに動き回るメカの高速戦闘はかっこいい。
映像だけでなく金属と金属がぶつかる音など聴いてて心地よい。

メカの戦闘スタイルも様々あり、銃を撃ったり、拳で戦ったり、剣を振るったりバリエーションが豊富でこれからどんなメカが出てくるのか楽しみだ。

総評:見た目に騙されるな!

冒頭はサイバーパンクな「けものフレンズ」が始まったかと思ったがいい意味で期待を裏切られた。
用語の説明は1話後半のため最初はわかりにくいと感じるかもしれない。
公式ツイッターでは詳しい用語の説明も掲載されているので気になる方はそちらを確認してほしい。
私はした。

ストーリーは「生き返るための戦い」という最終目標はっきりしている。
その過程で色々なキャラクターたちと出会い、彼らの人生を垣間見ていくのだろう。

主人公だけでなく周囲のキャラクターたちが生前どんな人生でどんな未練があるのかキャラの数だけ個別の物語がある。
バトルや新メカのデザインもまだまだ出てくるだろうし、フルCGだし作画崩壊の心配もなし。

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