サスペンス

もしも現代に忍者がいたら「アンダーニンジャ」レビュー感想

サスペンス

どんな作品?

あらすじ

日本には今も忍者が存在している。
約20万人の忍者があらゆる組織に潜伏し暗躍しており、
透明になるスーツやドローン手裏剣などSFチックな忍者アイテムが登場する。
NARUTOみたいに派手な忍術を使うわけではなく、
最先端の科学技術を駆使したリアリティのある忍者アニメだ。

主人公は下忍の雲隠九朗くもがくれくろうくん。
生徒としてある高校に潜入するよう指令が届く。
この任務をキッカケに激化していく忍者同士の戦い。
忍者組織NINニンと敵対組織UNユーエヌとの凄惨な戦いと九朗のシュールな日常を描いた作品となっている。

作品情報

原作は花沢健吾による漫画。
他にもボーイズ・オン・ザ・ラン、アイアムアヒーローなどが有名。
いずれも実写映画化されている。

アニメは2023年10月6日~12月22日に全12話放送。
アニメーション制作は手塚プロダクション。
監督は桑原智。
花沢健吾の作品で初めてアニメ化されたのがアンダーニンジャだ。

レビュー

ストーリー:かなり面白い。序盤はギャグだが徐々にシリアス。
作画:普通。原作に忠実。
世界観:丁寧に作りこまれた世界観。

キャラクター:好き。頭のおかしい魅力的なキャラが多い。

続きが気になり続ける展開。

序盤は九朗とアパートの住人のシュールな日常ギャグが続きこちらの気を緩めてくる。
シュールギャグは最後まで変わりなく続く。
少しずつ情報が出てきて主人公が所属するNINと抜け忍などで構成されるUNという組織が長年敵対していることがわかる。
UNはアンダーニンジャの略称。タイトル回収。
UNは長らく活動が確認できなかったが最近になってある高校に潜入しているという情報が入る。
主人公たちには高校への潜入任務が下り物語は徐々にシリアスな展開になっていく。
途中誰が敵で味方なのかわからない疑心暗鬼のような状況になってくる。
「え!?こいつ敵なの?」と驚くシーンもあった。
派手なバトルよりも重厚なストーリーを楽しむような作品になっている。

作画は原作に忠実。動きは少なめ。

デザインは原作に忠実。
映像もマンガがそのままアニメになったような感じで再現度が高いが、
元々リアリティのある作品のためNARUTOみたいな派手な戦闘はない。
原作ファンとしては文句なし。

もしも本当に忍者がいたら?

この作品の魅力は完成された世界観だ。
もし忍者が現代に存在したとして、その存在を誰も認知していないのは無理がある。
この作品では政府関係組織や一部の民間人が忍者の存在を知っている。
警察や自衛隊に関しては忍者と協力関係にある。

冒頭で海外の紛争地域で爆破テロを完全透明化した忍者が殺害するシーンがあるが、
日本国内においては警察との密約により完全透明化は禁止されているようだ。
そのため主人公に支給された装備も上半身のみ透明化するようになっている。
この他にも自衛隊との関係性や歴史上の出来事に忍者が関わっていた話など現実とフィクションを組み合わせてることでリアリティのある世界を描いている。

感想

かなりリアリティのある現代忍者サスペンスという感じ。
最初は日常シュールギャグアニメかと思ったけど気づいたら好奇心がおさまらなくなるようなサスペンスアニメになっていた。
主人公が自由奔放なのでピンチだろうが何だろうが軽いジョークをかましてくる。
シリアスな展開でもどこか気の抜けるような雰囲気もあってクセになる独特の空気感だった。
原作も連載中でもちろんアニメも途中で終わっているので2期が楽しみ。

気になって実写映画も観てきたけどかなり微妙。
アニメか漫画みてないと「は?」となる場面もある。
大事な説明を省略したりしている割に1つのギャグにかなり時間を使って引っ張る場面が多かった。
正直途中で飽きて眠くなった。

というわけでアニメか漫画を観よう!

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